リファレンスチェックの実施企業の一覧、調査会社選びのポイントも紹介!

目次
リファレンスチェックは、候補者の実績や信頼性を第三者に調査を行い、確認する採用手法です。外資系はもちろん国内の成長企業や大手企業でも導入率が上昇しており、採用ミスマッチの削減や早期離職防止の切り札として注目されています。
本記事では最新調査に基づくリファレンスチェック実施企業の一覧と利用実態、調査会社の選び方を整理し、自社が導入すべきか判断するための指針を提供します。また、導入を成功させるための運用フローも解説しますので、ぜひご覧ください。
リファレンスチェックの企業導入実態とは?

リファレンスチェックは、採用プロセスにおいてますます重要な役割を果たしています。面接だけでは見抜けない求職者の実態を知る手法として、導入する企業が増えています。
認知率・実施率ともに外資系企業が20%以上多い
リファレンスチェックの認知率と実施率に関する調査結果によると、外資系企業は国内企業に比べて20%以上高い数値を示しています。これは、外資系企業が採用プロセスにおいてリファレンスチェックを重要視していることを反映しています。
特に、競争が激しい業界では、優秀な人材を確保するために、候補者の信頼性や実績を第三者の証言で裏付ける手法が効果的であると認識されています。
このような背景から、外資系企業はリファレンスチェックを積極的に導入し、採用の質を向上させる努力を続けています。
参考: 中途採用における、リファレンスチェック実施状況調査 | ニュースリリース - | ニュースリリース | 最新情報 | 外資系企業へのハイクラス転職・求人エージェントならエンワールド・ジャパン
リファレンスチェックの結果を採用の判断材料にしている企業は68%
リファレンスチェック実施企業の内、リファレンスチェックの結果を採用の判断材料として活用している企業は、実に68%に達しています。
リファレンスチェックを通じて得られる第三者の意見は、候補者の実績や職場での人間関係に関する貴重な情報源となり、企業がより良い人材を見極める助けとなっています。これにより、採用後のミスマッチを減少させ、組織のパフォーマンス向上にも寄与しています。
参考: 中途採用における、リファレンスチェック実施状況調査 | ニュースリリース - | ニュースリリース | 最新情報 | 外資系企業へのハイクラス転職・求人エージェントならエンワールド・ジャパン
リファレンスチェックが採用効率を高める2つの理由

リファレンスチェックは、採用プロセスにおいて非常に重要な役割を果たします。これから説明する2つの理由から、企業は効率的に信頼できる人材を確保しやすくなります。
ミスマッチが減る
リファレンスチェックを導入することで、採用におけるミスマッチを大幅に減少させることができます。候補者の過去の職務経験や業務遂行能力について、実際にその候補者と働いたことのある第三者からの証言を得ることで、より正確な情報を把握することが可能になります。
このプロセスにより、企業は候補者のスキルや適性をより深く理解し、選考の精度を高めることができます。特に、リファレンスチェックを行うことで、面接時には見えにくい人間関係や職場での実際の行動についての情報を得ることができ、候補者が企業文化に適合するかどうかを判断する材料にもなります。
経歴や職歴詐称の防止
近年、採用市場では経歴詐称や職歴詐称が増加しており、企業にとっては大きなリスクとなっています。
リファレンスチェックは、候補者が提供した情報の正確性を第三者の証言によって裏付けることができ、信頼性の高い人材を見極める助けとなります。
具体的には、過去の雇用主や同僚からのフィードバックを通じて、候補者の実績や職務内容、業務に対する姿勢など、候補者が提供した情報と相違がないか、確認することで経歴詐称や職歴詐称によるリスクを低減することが可能です。
リファレンスチェック調査会社の選び方とは

リファレンスチェックを導入する際には、信頼できる調査会社の選定が重要です。これから説明する3つのポイントを踏まえ、リファレンスチェック調査会社を選びましょう。
料金は予算内に収まるか
リファレンスチェックを導入する際、最初に考慮すべき要素の一つが料金です。各調査会社によって料金体系は異なり、サービス内容や提供される情報の量によっても価格が変動します。
企業は自社の予算に応じて、どのサービスが最もコストパフォーマンスが良いかを見極める必要があります。リファレンスチェックの料金には、基本料金に加えて、追加のオプション費用が発生する場合もあるため、これらを考慮し、予算内に収まるかどうかを慎重に検討することが、導入の成功に繋がります。
バックグラウンドチェックと併用が可能か
リファレンスチェックを実施する際、バックグラウンドチェックとの併用が可能かどうかは重要なポイントです。
バックグラウンドチェックは、候補者の経歴や職歴、学歴などの情報を確認する手法であり、リファレンスチェックと組み合わせることで、より信頼性の高い情報を得ることができます。また、併用することで、リファレンスチェックの結果をより深く理解し、候補者の適性を多角的に評価することが可能になります。
サポート体制は充実しているか
リファレンスチェックを実施する際には、調査会社のサポート体制が非常に重要です。特に、初めてリファレンスチェックを導入する企業にとっては、専門的な知識や経験が求められるため、充実したサポートが不可欠です。
具体的には、問い合わせへの迅速な対応や、実施方法に関するアドバイス、さらには結果の分析に関するサポートが含まれます。
これにより、企業は自社のニーズに合った適切なリファレンスチェックを行うことができ、採用の質を向上させることができます。
サポート体制が整っている会社を選ぶことで、導入後のトラブルを未然に防ぎ、スムーズな運用が期待できるでしょう。
リファレンスチェックの実施企業一覧
リファレンスチェックを実施している企業は多岐にわたります。特にスタートアップ企業や大手企業がこの手法を取り入れることで、採用の質を向上させています。次のセクションでは、具体的な企業の事例を紹介し、それぞれの特徴や導入の背景について解説します。
スタートアップ企業の事例
リファレンスチェックを導入しているスタートアップ企業の中には、急成長を遂げている企業が多く存在します。今回紹介する企業は、リファレンスチェックを通じて採用の質を向上させ、競争力を高めています。
株式会社SmartHR
株式会社SmartHRは、SmartHRはクラウド人事労務 SaaS の成長企業で、カルチャーフィットを最終面接前に見極める目的でリファレンスチェックサービスを導入しています。
リファレンスチェックでのフィードバックをオンボーディング計画に組み込み、入社後の立ち上がりを短縮しています。
さらに回答テンプレートと対話シートを標準化し、面接官の工数を増やさずモチベーションドリブンなマネジメントを実践しています。
参考:「採用して終わり」ではない。SmartHR人事が考える、ミスマッチを防ぐ方法とは。 | back check(バックチェック)
Secure Navi株式会社
SecureNaviは情報セキュリティ SaaS を展開し、シリーズ A 調達後の組織拡大フェーズでリファレンスチェックサービスを採用プロセスに利用しています。
入社半年以内に成果を求める CS 職を中心に、前職上司から行動特性やストレス耐性を収集し配置最適化を実施しています。
参考: 「セキュリティ×SaaS」で新市場創出に挑むスタートアップ。事業の急拡大とカルチャーマッチを両立させた秘訣とは? | 導入事例 | ASHIATO(アシアト) by エン・ジャパン
株式会社弁護士ドットコム
弁護士ドットコムは即戦力のリーガルテック人材の早期立ち上げを狙いリファレンスチェックサービスを採用しています。
選考可否よりも“垂直立ち上がり”を重視し、候補者の学習スタイルやマネジメントポイントを事前把握することで、立ち上がり期間を三ヶ月から一ヶ月に短縮しています。
参考: 弁護士ドットコム株式会社 | 導入事例 | ASHIATO(アシアト) by エン・ジャパン
大手企業の事例
リファレンスチェックを導入している大手企業の中には、PayPay株式会社や株式会社メルカリ、小田急不動産株式会社などがあります。これらの大企業でも、採用プロセスにおいてリファレンスチェックを活用しています。
PayPay株式会社
PayPay はキャッシュレス決済の急拡大に伴い年間数百名を採用しており、コンプライアンス適性確認を目的にリファレンスチェックを義務化しています。
最終面接後に三名へ自動質問票を送付し、金融業界基準のリスク項目とバリュー適合度を数値化します。結果は人事と現場が共有し、オファー調整や配属に活用します。
参考:PayPay株式会社
株式会社メルカリ
メルカリはグローバル開発組織でのカルチャーマッチ採用を強化するため、選考前半でリファレンスチェックを行います。
リファレンスチェックで協働スタイル・異文化適応力・オーナーシップをスコアリングし、最終面接の質問設計に反映する運用です。
参考:リファレンスチェックの早期化で選考スピードと採用精度が向上。メルカリのカルチャーマッチ採用に欠かせないback checkの活用 | back check(バックチェック)
小田急不動産株式会社
小田急不動産は多様な事業ポートフォリオに対応する人材要件の多様化を受け、リファレンスチェックサービスを導入して候補者のキャリア志向を入社前に把握しています。
中途採用で課題だった早期離職を防ぐ目的で、チームカルチャー別にカスタマイズした質問票を設計し、回答をオンボーディング研修に活用して早期戦力化を促進しています。
参考:多様化する事業。多様化する組織ニーズ。多様化するキャリア。そのすべてをつなぐ、小田急不動産の人材見極め術。 | 導入事例 | ASHIATO(アシアト) by エン・ジャパン
まとめ
リファレンスチェックは、採用プロセスにおいて重要な役割を果たす手法であり、企業の信頼性や候補者の適性を高めるための有効な手段です。外資系企業を中心に導入が進んでおり、国内の成長企業や大手企業でもその実施率が増加しています。
ミスマッチの削減や早期離職の防止に寄与するリファレンスチェックは、今後ますます重要な採用手法として位置づけられるでしょう。企業は自社のニーズに合った調査会社を選び、より良い人材を確保していきましょう。

株式会社キャンパスサポート
ピタリク運営事務局