【採用担当者向け】大学のキャリアセンターとは?企業が連携するメリットや連携手順を解説

目次
優秀な学生を採用するために、大学のキャリアセンターとの連携を検討されている企業は多いのではないでしょうか。実際、企業が採用活動の一環として大学のキャリアセンターを活用し、成果を上げているケースが存在します。
当記事では、大学のキャリアセンターの概要や連携するメリットについて紹介します。また、具体的な進め方について詳しく解説するので、新卒採用担当者の方はぜひご覧ください。
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大学のキャリアセンターとは?

大学のキャリアセンターは、学生の就職やキャリア支援を目的とした部署です。大学生の多くがキャリアセンターを利用しており、エントリーシートの添削や面接アドバイスなどのサポートを受けています。
キャリアセンターの歴史
大学のキャリアセンターは、1990年代に日本の大学で徐々に設立され始めました。1992年のバブル崩壊によって就職難が続き、大学生の就職率を高める目的があったからです。
キャリアセンター設立以前は、学生課や就職課がキャリア指導を行っていましたが、当時は支援内容が手薄だったため、就職率の改善には至らず、大学生の就職支援強化を目的として、キャリアセンターが設立されました。
キャリアセンターの役割
キャリアセンターの主な役割としては、学生に対して就職活動に関する情報提供や相談を行うことです。具体的には履歴書の書き方や面接対策、企業研究の方法など、学生が自信を持って就職活動を進められるようにサポートします。
また、企業との橋渡し役としても機能し、企業が求める人材と学生とのマッチングを促進させる役割も担っています。
近年では、キャリア教育の強化により、低学年向けのキャリア形成に力を入れているキャリアセンターも増えており、支援の幅が広がっています。
企業がキャリアセンターと連携するメリット

ここからは、企業がキャリアセンターと連携するメリットについて紹介します。
採用コストを抑えられる
大学のキャリアセンターと連携するメリットの1つは、採用コストを抑えられる点です。企業が独自に採用活動を行う場合、広告費や人件費、さらには採用イベントの開催費用など、多くの経費がかかります。
しかし、キャリアセンターのほとんどは無償で求人票の掲載や学生の紹介等を行っており、有料で行っている学内説明会等についても、民間企業のセミナーと比較すると安価で出展が可能なため、コスト削減の効果が期待できます。
大学と信頼関係を構築できる
企業が大学のキャリアセンターと連携することで、双方にとって有益な信頼関係を築くことが可能になります。大学は学生を企業に紹介することでキャリア形成をサポートでき、企業側は求めている人材を効率的に確保することが可能です。
信頼関係の構築は双方にメリットがあるため、長期的な採用戦略において重要な要素となります。
学内の就活イベントに参加できる可能性がある
大学のキャリアセンターと連携することで、企業は学内で開催される様々なイベントに参加する機会が得られる可能性があります。
キャリアセンター主催のイベントは、学生と企業が直接対話できる貴重な場であり、企業の魅力を直接伝えるチャンスとなります。
代表的なイベントに合同企業説明会などがありますが、これらに参加すれば学生に対して自社の文化や業務内容を詳しく紹介することができるでしょう。
キャリアセンターと連携する方法と手順

ここからは、キャリアセンターと連携する方法と手順について紹介します。具体的な手順は以下の3ステップです。
・求める人物像を明確化させる
・連携したい大学を選定する
・キャリアセンターを訪問する
求める人物像を明確化させる
企業が大学のキャリアセンターと連携するときは、まず求める人物像を明確化させましょう。具体的な人物像を描くことで、後の大学選定が円滑になり、より効果的な採用活動が可能になります。
求めるスキルや経験、性格特性などをリストアップし、理想の候補者像を具体化することが大切です。
連携したい大学を選定する
求める人物像が明確化できたら、連携したい大学を選定しましょう。選定基準としては、企業の業種や求める人物像の特性に合った大学を考慮することが必要です。
例えば、技術系の企業であれば工学部が強い大学、グローバル系の人材を求めているなら国際色の強い大学を選ぶと良いでしょう。
また、大学のキャリアセンターの活動内容や学生の就職実績も確認しておくことも重要です。
キャリアセンターを訪問する
大学のキャリアセンターとコンタクトを取り、担当者が大学まで足を運んで訪問しましょう。最初の訪問ではキャリアセンターの方と顔合わせ程度で終わりますが、上手く関係を築ければ、説明会などのイベントに参加できる可能性が高まります。
また、キャリアセンターのスタッフと直接対話すれば、対話の中で大学の特性や学生のニーズを把握していくこともできるでしょう。
キャリアセンターと連携することができること

ここからは、キャリアセンターと連携することができることを紹介します。連携のイメージがつかめていない方はぜひご覧ください。
求人票設置や公開
キャリアセンターでは、求人票を設置することが可能です。キャリアセンターを通じて自社の求人情報を学生に広く周知できれば、効率的により多くの応募者を集めることが可能になるでしょう。
その一方、学生は自分の興味やスキルに合った求人を見つけやすくなるので、就職支援を行うキャリアセンター側も、求人票を設置することにメリットがあります。
講義やセミナーへの登壇
キャリアセンターと信頼関係を構築することで、講義やセミナーへ登壇する機会を得られることがあります。講義やセミナーへ登壇できれば、企業の専門知識や業界の最新情報を学生に直接伝える貴重な場となるでしょう。
また、登壇を通じて学生との接点を増やし、優秀な人材を見つけやすくなったり、企業のブランドイメージを向上させたりすることもできます。
キャリアセンターが開催するイベントへの参加
大学のキャリアセンターでは、学生の就職活動を支援するためにさまざまなイベントが開催されています。
合同説明会などに参加できれば、学生と直接対話する貴重な機会となるでしょう。こうしたイベントを通じて、大学とさらに関係を深めることができるため、長期的な採用戦略に大きな影響を及ぼします。
キャリアセンターが開催するイベントの種類

ここからは、キャリアセンターが開催するイベントの種類について紹介します。
就活ガイダンス
就活ガイダンスは、学生が就職活動を円滑に進めるための基礎知識やスキルを学ぶためのイベントです。具体的には、履歴書の書き方や面接対策、企業研究の方法など、実践的な内容が盛り込まれています。
また、企業の採用担当者が参加することもあり、もし参加できれば自社ブランドを印象付けることもできるでしょう。
低学年向けキャリアガイダンス
低年向けキャリアガイダンスは、主に1年生や2年生を対象に、早期からのキャリア形成を促進することを目的としたイベントです。
学生たちは就職活動の流れや必要なスキル、自己分析の方法などについて学ぶことができ、将来のキャリアに対する意識を高めます。
企業にとっても、このガイダンスは貴重な機会と言えるでしょう。早い段階から学生と接触することで、企業のブランドをアピールし、優秀な人材を見つけるチャンスを広げることができます。
企業説明会
合同説明会は、企業が学生に対して自社のビジョンや業務内容などの説明を行うイベントです。
1つの企業が参加する「個別企業説明会」と、複数の企業が同じ場所に集まって企業説明を行う「合同説明会」の2つの形式に分かれており、いずれも多くの学生と接触する機会を得られます。
ただ、企業説明会の形式によっては、企業の説明時間が十分に取れなかったりするため、形式に合わせた事前準備が必要になるでしょう。
まとめ
大学のキャリアセンターとの連携は、企業にとって多くのメリットをもたらします。優秀な人材を効率的に採用するためには、キャリアセンターの役割や機能を理解し、適切な連携手順を踏むことが重要です。
採用コストの削減や大学との信頼関係の構築、さらには学内イベントへの参加機会を得ることで、企業はより良い採用活動を展開できるでしょう。
今後、採用担当者は大学のキャリアセンターとの連携を積極的に検討し、競争の激しい採用市場での優位性を確保していくことが求められます。

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