【採用担当者向け】技術面接とは?聞くべき質問や評価すべきポイントを解説
目次
急速に変化するテクノロジー業界において、優秀なエンジニアを見極めることは企業にとって大きな課題の1つです。技術面接は、優秀なエンジニアを見抜く重要な手段ですが、どんな質問をするべきか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
当記事では、技術面接の概要と候補者に聞くべき質問をまとめて紹介します。また、技術面接で評価するべきポイントや成功のコツについても解説するので、採用担当者の方はぜひご覧ください。
技術面接とは?
技術面接は、エンジニアや技術職の候補者が持つ専門的な知識やスキルを評価するための面接のことです。技術面接では、候補者に対して具体的な技術的質問を行い、実際の業務における適応力や創造性を評価します。
また、候補者の履歴書や職務経歴書に記載された内容を確認するだけではなく、実際の技術力や問題解決能力を見極めるための場でもあります。
技術面接で評価するべきポイント
ここからは、技術面接で評価するべきポイントについて紹介します。
技術力や専門性
技術面接における重要な評価ポイントの1つが、候補者の技術力や専門性です。エンジニアにはプログラミング言語やフレームワーク、ツールの知識などが求められます。
技術面接を通していくつかの質問を行い、候補者にどれくらいの技術力があるのか、実際の業務に貢献してもらえそうかを判断しましょう。
意欲や関心
候補者の職務・技術に対する情熱や学習意欲は、人材のポテンシャルを図るうえでとても重要です。
現時点で技術力があることはとても大切ですが、候補者がどれだけ技術の向上や学習に対して情熱を持っているかを評価に含めることで、将来的に活躍できる人材なのか判断できます。
課題解決力
技術面接では、候補者の課題解決力も評価に含めましょう。エンジニアが活躍する現場では、予期しない問題や課題が日常的に発生します。
そのため、候補者がどのようにして問題を特定し、解決策を見出すかを理解することが、候補者の実務能力を見極める鍵となります。
課題解決力を評価するためには、具体的な状況を想定した質問を用意しておくとよいでしょう。
プレゼンテーション能力
技術面接において、プレゼンテーション能力はとても重要な評価ポイントの1つです。エンジニアは、技術的な知識やスキルを持っているだけでなく、それを他者に分かりやすく伝える能力も求められます。
特にチームでの協力やクライアントとのコミュニケーションが必要な場面では、効果的なプレゼンテーションがプロジェクトの成功に直結します。
技術面接では、候補者がプレゼンテーションを行うため、そこで資料の分かりやすさや口頭で説明する能力を見ておくとよいでしょう。
【新卒向け】技術面接で聞くべき質問
ここからは、新卒の技術面接で聞くべき質問について紹介します。実際の技術面接でそのまま使用できる質問をまとめましたので、ぜひご覧ください。
あなたの研究内容を教えてください
新卒の候補者に対しては、候補者がどのようなテーマに取り組んできたのか、またその過程でどのような技術や知識を習得したのか質問しましょう。
候補者の研究内容に耳を傾けることで、候補者の専門性や技術力を評価することができるため、採用担当者にとっては貴重な情報源となります。
研究内容を入社後に活かすことはできますか?
技術を有しているだけでは意味がありません。自分の技術をどのように役立てるかが重要になるため、研究内容を入社後に活かすことはできるか聞いておきましょう。
これまで学んできたことを実際の業務にどのように結びつけるか考えさせ、自身の研究が企業のプロジェクトや目標に貢献できるかを説明できるか確認してみてください。
研究を通して得られたことを教えてください
この質問は、候補者が研究を通じてどのような知識やスキルを身につけたのかを把握するために非常に重要です。
候補者が研究から得られたことを説明してもらうことで、専門性や技術力を評価する判断材料になりますし、実際の業務にどのように活かされるかを考える材料にもなります。
研究室内の役割や立ち位置を教えてください
研究室内の役割や立ち位置を質問することで、チームでの協調性やリーダーシップの資質を把握できます。候補者がどのようにして他のメンバーと連携し、プロジェクトを進めてきたのか詳しく聞いてみましょう。
また、候補者の研究室内での立ち位置は、入社後のチーム内でのポジションと一致するケースが多いです。
例えば、研究室でリーダーポジションにいた候補者は、入社後にチームのリーダーとして社員を引っ張っていける人材になる可能性が高いでしょう。
研究テーマに興味を持った理由は何ですか?
研究テーマに興味を持った理由を聞くことで、候補者の意欲や探求心を確認することができます。興味を持つ理由は、単なる好奇心から始まったものかもしれませんし、特定の問題を解決したいという強い意志から来ている場合もあるでしょう。
興味を持った理由から候補者の性格や人柄、物事への向き合い方などを把握できるでしょう。
困難な状況を打開した方法を教えてください
困難な状況を打開した方法を聞くことで、候補者の問題解決能力や柔軟性を評価することができます。
解決策を実行する際の思考過程や、どのようにチームメンバーと協力したのか、さらにはその結果として得られた成果や学びについて触れているか意識してみてください。
【中途採用向け】技術面接で聞くべき質問
ここからは、中途採用で聞くべき質問について紹介します。
あなたの得意なプログラミング言語を教えてください
候補者の得意なプログラミング言語を聞けば、候補者の得意スキルはもちろん、自社のプロジェクトや業務に必要なスキルを持っているかどうかを把握できます。
候補者が得意とするプログラミング言語を答える際には、その言語を使用した具体的なプロジェクトや経験についても話してもらうと良いでしょう。
最新の知識を得るためにやっていることはありますか?
この質問は、候補者が自己学習やスキル向上に対して、どれだけ積極的であるかを測る指標となります。特にテクノロジー業界は日々進化しており、新しい技術やトレンドに対する理解が求められます。
そのため、候補者がどのようにして最新の情報をキャッチアップしているのかを知ることは、彼らの専門性や意欲を評価するうえで欠かせません。
チーム内で対立したときどのように解決しますか?
チーム内での対立は、プロジェクトの進行やチームの士気に影響を及ぼす可能性があります。そのため、候補者がどのように対立を解決するかを尋ねることは非常に重要です。
この質問を通じて、候補者のコミュニケーション能力や協調性、問題解決能力を評価することができるでしょう。
経験のない仕事を頼まれたらどうしますか?
中途採用者がこれまで経験してきたことのない業務を、自社で行うことになるケースは十分に考えられます。そのため、経験のない仕事を頼まれたときの対処法を聞いて、候補者の柔軟性や学習意欲、業務への取り組む姿勢を確認しておきましょう。
これまでの失敗経験とその後の対応を教えてください
この質問は、候補者が過去の失敗からどのように学び、成長してきたのかを知る手がかりとなります。失敗は誰にでもあるものですが、それをどう受け止め次にどう活かすかが、エンジニアとしての資質を測る指標となるでしょう。
候補者が具体的な失敗事例を挙げることで、問題解決能力や自己反省の姿勢を評価することができます。また、失敗をどのように分析し、改善策を講じたのかを聞けば論理的思考や実行力も見えてきます。
技術面接を成功させるためのコツ
ここからは、技術面接を成功させるためのコツについて紹介します。技術面接を成功させるために、以下の3つのポイントを意識しましょう。
逆質問での対応を見る
逆質問とは、面接官から「何か質問ありませんか?」と候補者に対して行う質問のことを指します。面接の恒例の逆質問ですが、候補者が企業や職務に対してどれだけ関心を持っているか図ることができます。
候補者から何も質問がない場合は、候補者の自社に対する就職意欲や興味が薄い可能性があるでしょう。
質問内容をマニュアル化しておく
技術面接を効果的に進めるためには、事前に質問内容をマニュアル化しておくことが重要です。質問をマニュアル化することで、面接官は候補者に対して一貫した基準で質問を行うことができ、評価の精度を高められます。
また、マニュアル化された質問リストは面接官が各候補者の回答と比較しやすくするため、選考プロセスの効率を向上させる役割も果たします。
研究内容と企業がマッチしているか確認する
技術面接で候補者の研究内容について質問したら、研究内容と企業がマッチしているか確認しましょう。
候補者の研究内容が企業のニーズとマッチしているか確認すれば、候補者の専門知識や技術が、企業の目標に対してどのように貢献できるか把握できます。
まとめ
技術面接は、企業が優秀なエンジニアを見極めるための重要なプロセスです。候補者の技術力や専門性、意欲、課題解決力、さらにはプレゼンテーション能力を評価することで、企業にとって最適な人材を見つける手助けとなります。
この記事では、技術面接の基礎知識や聞くべき質問、評価すべきポイントについて解説しました。今後の採用活動において技術面接を効果的に活用し、優秀な人材を確保するための参考にしていただければ幸いです。
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