エンジニア採用イベントとは?種類や出展するメリット、出展手順を解説
目次
優秀なエンジニア人材の確保は、多くの企業にとって重要な課題となっています。しかし、従来の採用方法だけでは、急速に変化するIT業界のニーズに対応しきれないケースも少なくありません。
そこで注目されているのが、エンジニア採用イベントです。本記事では、エンジニア採用イベントの概要や種類、出展することで得られるメリット、そして出展方法について詳しく解説します。
これらの知識を活用することで、貴社のエンジニア採用戦略をより強化し、優秀な人材の獲得につなげることができるでしょう。
エンジニア採用イベントとは?
エンジニア採用イベントとは、企業が優秀なエンジニア人材との接点を作ることができるイベントのことを指します。これらのイベントは、企業と求職者が直接対話できる場を提供し、相互理解を深めることを目的としています。
エンジニア採用イベントは「自社開催」と「採用支援会社主催」に分かれますが、自社開催はイベント周知や運営に費用や人的コストがかかるため、採用支援会社が主催するイベントに出展するケースが多いです。
イベントを通じて従来の求人広告や面接だけでは伝えきれない企業文化や、職場環境を求職者に体験してもらうことで、より良いマッチングを図ることができるでしょう。
また、エンジニア採用イベントは、出展企業にとっても自社の魅力をアピールする絶好の機会となり、競争が激しいIT業界においては特に重要な戦略となっています。
エンジニア採用イベントの種類
エンジニア採用イベントには、さまざまな形式が存在し、それぞれに特徴や目的があります。ここからは、エンジニア採用イベントの種類について紹介するので、それぞれのイベントの特性を理解しておきましょう。
ハンズオンセミナー
ハンズオンセミナーは、参加者が実際に手を動かしながら学ぶことができる形式のイベントです。特定の技術やツールを使った実践的な演習が行われ、参加者はリアルタイムでフィードバックを受けることができます。
エンジニアにとっては、単なる座学では得られない貴重な体験となり、スキルの向上に直結します。また、企業側にとっても参加者の技術力を直接観察できるため、採用候補者の選定において非常に有効な手段となるでしょう。
ハッカソン
ハッカソンは、エンジニアやデザイナーが集まり、限られた時間内で成果物を競い合うイベントです。通常、数時間から数日間の間にチームを組み、特定のテーマや課題に対してソフトウェア等を開発します。
この形式は、参加者同士のコミュニケーションを促進し、実践的なスキルを磨く絶好の機会となります。また、企業にとっては、参加者の技術力や創造性を直接観察できるため、優秀な人材を見極められるでしょう。
ミートアップ
ミートアップは、エンジニアや技術者が集まり、特定のテーマや技術について情報交換やネットワーキングを行うイベントです。参加者は、同じ興味を持つ仲間と直接対話することで、最新の技術トレンドや実践的な知識を得ることができます。
また、ミートアップは比較的小規模でカジュアルな雰囲気が特徴であり、参加者同士の距離が近く、リラックスした環境で意見交換ができるのが魅力といえるでしょう。
企業はエンジニアとの接点を持つ機会となり、優秀な人材を見つけるチャンスが広がります。
交流会
交流会は、エンジニア採用イベントの中でも特にカジュアルな形式で行われることが多いです。このイベントでは、企業の採用担当者や現場のエンジニアが参加者と直接対話し、リラックスした雰囲気の中で情報交換を行います。
交流会はネットワーキングの場としても機能し、企業とエンジニアのつながりを促進する役割も果たすため、双方にとって有意義な時間を提供してくれる場といえるでしょう。
採用直結型会社説明会
採用直結型会社説明会は、企業が自社の魅力を直接求職者に伝えることができるイベントです。この形式の説明会では、企業の文化や業務内容、求める人材像などを詳しく説明することができ、求職者は企業に対する理解を深めることができます。
また、質疑応答の時間を設けることで、求職者が抱える疑問をその場で解消できるため、相互理解を促進できるでしょう。さらに、参加者の中から即座に選考を行うことも可能で、企業にとっては効率的な採用活動が実現できるのが大きな特徴です。
エンジニア採用イベントのメリット
エンジニア採用イベントには、企業にとって多くのメリットがあります。ここからは、エンジニア採用イベントのメリットについて紹介するので、出展前にどのようなメリットがあるのか把握しておきましょう。
求職者の生の声を聞ける
エンジニア採用イベントに出展する最大のメリットの1つは、求職者の生の声を直接聞けることです。これにより、企業は求職者が何を求め、どのような価値観を持っているのかを理解することができます。
例えば、求職者が重視する職場環境やキャリアパス、技術的な挑戦についての意見を聞くことで、企業は自社の魅力をより効果的にアピールするためのヒントを得られるでしょう。
また、求職者との対話を通じて、企業文化やチームの雰囲気を伝えることができ、相互理解を深める良い機会となります。
企業のブランディング強化に繋がる
エンジニア採用イベントに出展することで、企業のブランディング強化にも繋がります。イベントでは、企業の文化や価値観を直接求職者に伝えることができ、参加者に対して自社の魅力をアピールすることが可能です。
特にエンジニアに特化したイベントでは、技術的な側面やプロジェクトの内容を詳しく紹介できるため、求職者にとっての企業のイメージをより具体的に形成できるでしょう。
短期間で多数の候補者と出会える
短期間で多くの候補者と出会えることも、エンジニア採用イベントの魅力です。通常の採用活動では求人広告を出したり、個別に面接を行ったりするため時間がかかることが多いですが、イベントでは数時間のうちに多くの求職者と直接対話できます。
このような機会を活用することで、企業は効率的に人材を見極め、優秀なエンジニアを迅速に採用することができるでしょう。
候補者に人気の企業を把握できる
エンジニア採用イベントに出展することで、求職者がどの企業に興味を持っているのかを直接把握することが可能です。イベントでは参加者が各企業のブースを訪れ、質問をしたり、企業の文化やプロジェクトについての情報を得たりする機会があります。
イベントの参加者数やブースへの訪問者数を分析すれば、どの企業が特に人気を集めているのかを知る手がかりにもなるので、自社の魅力を高めるための戦略を見直すきっかけにもなるでしょう。
参考:外国人エンジニア派遣ビジネス成功を左右する、定着率を高める方法|外国人採用に特化した適性検査CQI
エンジニア採用イベントの出展手順
エンジニア採用イベントに出展する際には、いくつかのステップがあります。ここからは、「採用支援会社主催」のエンジニア採用イベントへの出展手順について紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.出展イベントの選定
2.イベントへ出展申し込み
3.ブース設営と展示物の準備
4.イベントの告知
5.来場者への対応とフォローアップ
出展イベントの選定
エンジニア採用イベントに出展する際、最初にやるべきことはどのイベントに出展するかを選定することです。企業のニーズや求める人材のスキルセットに合ったイベントを選ぶことで、より効果的な採用活動が可能になります。
イベントの種類によって集まる求職者の属性が異なるため、事前にリサーチを行い、自社に最適なイベントを見極めましょう。
イベントへ出展申し込み
出展するイベントが決まったら、次は申し込み手続きです。多くのエンジニア採用イベントでは、ウェブサイト等から簡単に申し込みができます。
申し込みの際には、必要な情報を正確に入力し、企業のプロフィールや出展内容を明確に伝えましょう。
ブース設営と展示物の準備
エンジニア採用イベントの出展が決まったら、ブース設営と展示物の準備をしましょう。まず、ブースのデザインは企業のブランドイメージを反映させることが求められます。
魅力的なブースは来場者の目を引き、興味を持たせる効果があるので、できるだけこだわるようにしましょう。
イベントの告知
エンジニア採用イベントにおいて、参加者を集めるための告知はとても重要です。SNSや自社のウェブサイトを活用して、イベントの参加と詳細について伝えましょう。
また、業界関連のコミュニティに情報を投稿することで、より多くの求職者にリーチすることが可能です。
来場者への対応とフォローアップ
エンジニア採用イベントにおいて、来場者への対応も非常に重要です。来場者がブースに訪れた際には丁寧に迎え入れ、興味を持ってもらえるようなアプローチを心掛けましょう。
具体的には、企業の魅力や募集要項を分かりやすく説明し、求職者の質問には丁寧に答えることが求められます。
また、イベント終了後のフォローアップも欠かせません。名刺交換をした来場者には感謝のメールを送ることで、企業への興味を持続させることができます。
参考:SE(システムエンジニア)の需要や将来性が高い理由は?プロが解説! | アクシス
採用イベント出展にかかる費用
エンジニア採用イベントに出展する際には、イベントの出展費用がかかります。これはイベントの規模や内容によって異なりますが、50万円から200万円に及ぶことが一般的です。
また、ブースの設営や展示物の準備にかかる費用も考慮する必要があるでしょう。これらの費用は企業の予算に大きな影響を与えるため、事前にしっかりと計画を立てることが重要です。
これらの費用を総合的に見積もることで、企業はエンジニア採用イベントへの出展が本当に価値があるかどうかを判断できます。
採用イベントの出展費用を抑える方法
エンジニア採用イベントに出展するときは、国や地方自治体の助成金を活用しましょう。費用は企業にとって大きな負担になるので、人材採用時に受けられる助成金を探すことをおすすめします。
また、オンラインイベントに出展すれば、出展コストを大幅に抑えることができます。これらの方法を駆使して、効率的に採用イベントに出展し、優秀なエンジニアを獲得するための資金を有効に活用しましょう。
エンジニアの採用イベントを成功させるコツ
エンジニアの採用イベントを成功させるには、いくつかのポイントを意識する必要があります。ここからは、エンジニアの採用イベントを成功させるコツについて紹介するので、イベントの成功率を高めていきましょう。
エンジニアのニーズを理解する
エンジニア採用イベントを成功させるためには、まずエンジニアのニーズを正確に理解することが不可欠です。
エンジニアはどのような環境や企業文化を希望していて、どのような待遇を望んでいるのかを調査しておきましょう。これらのニーズを把握することで、企業はより魅力的な提案を行い、優秀な人材を引き寄せることができます。
現場エンジニアの協力を得る
エンジニア採用イベントを成功させたいなら、現場で実際に働いているエンジニアから協力を得ましょう。現場のエンジニアは、技術的なスキルや業務の実情を最もよく理解しており、求職者に対してリアルな情報を提供してもらえます。
現場エンジニアが参加することで、企業の魅力を直接伝えることができ、求職者にとっても信頼性の高い情報源になるでしょう。
また、現場エンジニアがイベントに参加すれば、彼ら自身のモチベーション向上にもつながります。
エンジニアに合わせたコンテンツを提供する
エンジニア採用イベントを成功させるためには、ターゲットとなるエンジニアの興味を理解し、ニーズに合わせたコンテンツを提供することが重要です。
まず、エンジニアが関心を持つ技術やトピックをリサーチし、それに基づいたコンテンツを提供すれば、参加者の興味を引くことができるでしょう。
有名なエンジニア採用イベント
エンジニア採用イベントには、さまざまな形式や規模のものがあります。ここからは、有名なエンジニア採用イベントについて紹介するので、出展するイベントの参考にしてみてください。
サポーターズ(新卒採用向け)
サポーターズは、主にIT業界に特化した採用イベントを開催している会社で、エンジニア学生の参加率が高いイベントを開催しています。
エンジニア学生の3人に1人が登録しており、国内最大級のエンジニア特化型の採用支援サービスを提供しています。新卒でエンジニア職の採用を検討している企業には特におすすめのイベントです。
参照:サポーターズ
doda転職フェア(中途採用向け)
doda転職フェアは、幅広い業種や職種に属する人材をカバーしているイベントです。エンジニア人材も充実しており、中堅からシニアレベルのエンジニアとの接点を持てるでしょう。
ただ、このイベントには競合他社も多く出展するため、自社の強みを明確に打ち出す必要があります。技術面だけでなく、福利厚生や企業文化など総合的にアピールしましょう。また、フォローアップの体制を整えておくことで、優秀な人材の確保に繋げられます。
参照:doda転職フェア
type エンジニア転職フェア(中途採用向け)
type エンジニア転職フェアは、文字どおりエンジニア人材が集まる日本最大級のイベントです。専門性の高いエンジニアが多く参加することで知られており、高度な技術を持つエンジニアとの出会いが期待できます。
若手エンジニアから中堅エンジニア、転職潜在層であるプロエンジニアなど幅広いIT人材が参加するため、求める人物像に刺さるようなアプローチが必要になり、より戦略的に出展を行う必要があります。
まとめ
エンジニア採用イベントは、企業が優秀なエンジニアを確保するための有効な手段です。出展することで、企業は求職者の生の声を直接聞くことができ、ブランディングの強化や短期間での候補者との出会いを実現できます。
出展手順をしっかりと理解し、準備を整えることでより効果的な採用活動が可能になりますので、本記事の知識を活用して、エンジニア採用イベントに出展してみてください。
参考:売り手市場【ITエンジニア人材】の転職事情について|鹿児島の求人サイト タマリバ
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